2025/02/18 13:55

そもそもシルバーアクセサリーって何?


シルバーアクセサリーは、一括りに言われることが多いですが、実はいろいろな種類があります。
同じシルバーアクセサリーなのに何でこんなに価格が違うの?と思われている方も多いのではないでしょうか。
この価格の違いを「合金」「真鍮」「Silver925」「スターリングシルバー」と分けて解説していきたいと思います!



一般的に、シルバーアクセサリーに分類されるのが

 ①. 銀色の合金を使用したアクセサリー
 ②. 真鍮や合金の上に Silver925 のメッキを施したアクセサリー
 ③. 素材が Silver925 のアクセサリー
 ④. Silver925 の中でも、スターリングシルバーを使用したアクセサリー

このように分かれ、①〜④の順に価格は上がっていきます。
シルバーアクセサリーと呼ばれるこの4つの違いについて見ていきましょう。

(※ジュエリー業界では、①②はシルバージュエリーに含まれませんが、市場に多く出回っているので違いについて詳しく説明していきます。)


①銀色の合金を使用したアクセサリー

素材に「合金」と記載された銀色のアクセサリーが①に当たります。
素材は多くあるのですが、比較的価格が安いチタン、ステンレス、真鍮(ホワイトブラス)などが使用されています。
ぱっと見、違いが分かりにくいですが、Silver925とは全く別物です。

銀色の合金を使用しているアクセサリーの特徴は
 ・価格が安い
 ・水に濡らすと錆びる
 ・金属アレルギーが出やすい金属が使われていることがある
 ・くすんだり、傷ついてもお手入れできなかったりする
 ・耐久性は低いため長期間の使用に向いていない

色々な合金があるので、購入前に素材をしっかり確認してから購入することをお勧めいたします。


②真鍮や合金の上に Silver925 のメッキを施したアクセサリー

価格が安い真鍮や合金の上に Silver925 のメッキを施したもので、これもシルバーアクセサリーと呼ばれています。
真鍮に Silver925 のメッキを施して販売していることが多いです。

ここでややこしいのは、Silver925 のメッキを施したアクセサリーにも、Silver925 の刻印を打つことができます。
正しくは銀メッキを施した場合は、AGP刻印を打たなければいけないですが、素材欄にメッキの記載はなくSilver925 とだけ記載されているケースも多くあります。

確かにメッキ部分はSilver925 なので、写真での見分けは難しいですし、ショップで実物を見てもなかなか見分けが難しいです。
メッキですので剥がれてしまいますし、メッキの下は金属アレルギーを起こしやすい素材が使われていることもあるので十分注意が必要です。

真鍮や合金の上に Silver925 のメッキを施したアクセサリーの特徴は
 ・Silver925 素材のアクセサリーに比べて価格が安い
 ・メッキの下の素材が金属アレルギーを引き起こしやすい素材の場合がある
 ・Silver925 の刻印を打つことができる(本物と見分けが難しい)

本物かどうかは、価格や口コミで判断していくことが重要です。不安なら少し高くても高品質で長期間使えるシルバーアクセサリーの方がコストパフォーマンスはとてもいいです。


③素材が Silver925 のアクセサリー

今回の題材の、Silver925とスターリングシルバーの違いについて解説いたします!
Silver925を使った素材は、2種類あります。ややこしいですよね、、
それが「Silver925」と「スターリングシルバー」です。

Silver925 とは、92.5%の銀に強度や耐久性を高めるため、7.5%の割金を加えた銀合金のことを指します。

この7.5%の割金に、ニッケルやアルミニウムなどの銅以外の金属が使われているものを Silver925 といいます。

本来なら、上記のような構成で出来た素材を使用したものを Silver925 と名乗る(刻印する)ことができます。
しかし、銀メッキアクセサリーも混同して Silver925 と記載されていることも多々あるのでご注意ください。

また、Silver925 なのに金属アレルギーが出てしまったという方の多くは、7.5%の割金に含まれるニッケルやアルミニウムに反応した可能性が高いです。それでも92.5%は銀が使用されているので、銀色の合金や銀メッキのアクセサリーより断然アレルギーが出にくく耐久性も優れてますし、磨けば輝きを取り戻すことができます。

安価な Silver925 が市場には多くありますが、他と比べて安い理由が必ずあります。
販売する側が Silver925 とは何か分かっておらず、Silver925 として販売しているケースも往々にしてあるのでお気をつけください。


④Silver925 の中でも、スターリングシルバーを使用したアクセサリー

「スターリングシルバー」は何なのかというと、これも Silver925 です!
では何が違うかというと、92.5%の銀と7.5%の銅のみで出来た銀合金であるということです。

あれ?Silver925 とほとんど変わらなくない?そう思われた方もいるのではないでしょうか。
しかし、決定的な違いが2つあります。
 ①「時効硬化」
 ②「アレルギーがさらに出にくい」

①スターリングシルバーには「時効硬化」というものがあります。
何なのかというと、時間と共に銀と銅が結びつき、硬化していくという現象です。
つまり、Silver925 に比べて、スターリングシルバーは使っていくほどに「時効硬化」が進みどんどん丈夫になっていくということです。
お手入れさえしてあげれば、一生輝きを保ったまま使用できる丈夫で美しい貴金属です。

②ニッケルやアルミニウムといった割金を使用していないので、金属アレルギーになる可能性が極めて低いです。
ただ、極めてアレルギーが出にくいといっても、スターリングシルバーの銅にアレルギーが出る方も少なからずいらっしゃる為、uneriのリングやピアス、イヤリングなどにはさらにロジウムメッキと言う、金属アレルギーが極端に出にくい素材でコーティングしております。
金属アレルギーが心配な方にも、長くアクセサリーを使って欲しい!そう思いながら日々製作しております。

このように、Silver925 でも種類があり、もちろんスターリングシルバーの方がお値段は高くなってしまいます。
ただ、ずっと使っていただけるアクセサリーですので自信を持って「スターリングシルバー」をお勧めします。
興味を持っていただけたのなら、ぜひ一度uneriのアクセサリーを愛でてあげてください。


◉まとめ

・Silver925 は、92.5%の銀に強度や耐久性を高めるため、7.5%の割金を加えた銀合金のこと。

・スターリングシルバー(Silver925)は、92.5%の銀に強度や耐久性を高めるため、7.5%の銅を加えた銀合金のこと。

・銀色の合金→Silve925メッキを施したアクセサリー→Silver925→スターリングシルバーの順に価格が上がる。

・スターリングシルバーは、金属アレルギーが非常に出にくく、時効硬化により丈夫になっていく。

スターリングシルバーは、お手入れすれば、ほぼ永久的に輝きを取り戻し、長く使用ができる。


今回の記事では、シルバーアクセサリーについて、Silver925 の種類や違いについてお話しさせていただきました。
少しでも、アクセサリー選びのお役に立てればと願っています。

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※ uneri のSilver925 素材は「スターリングシルバー」を使用しております。